前回のブログ(タイトル:3大幸福物質を知ることで「幸福」に近づける)で3大幸福物質について紹介いたしました。
今回のブログからは3大幸福物質を一つ一つ解説していきます。
セロトニンは、脳内の神経伝達物質の一つで、精神の安定や幸福感に大きく関わっています。セロトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成され、主に脳の大脳基底核や延髄の縫線核、視床下部などに存在します。
セロトニンの分泌を促すことで以下のような効果が期待されます。
・幸福感の増加:セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させ、幸福感を感じやすくします。
・ストレスの軽減:セロトニンはストレスホルモンであるノルアドレナリンの働きを抑え、ストレスに強くなる効果があります。
・快眠の促進:セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの材料になり、質の良い睡眠を得るのに役立ちます。
・食欲のコントロール:セロトニンは食欲を適切にコントロールし、過食を防ぐ効果があります。
・自律神経の安定:セロトニンは自律神経のバランスを整え、心身の健康を保つのに役立ちます。
つまり、健康の幸福。心と体の健康によりもたらされる幸福と言えます。
一言で言うと、心と体の健康です。
「体調がいい」「気分がいい」という状態。
あるいは調子がいいからこそ感じられる「気持ちがいい」「清々しい」「爽やか」という「気力」「感情」「体感」などはすべて「セロトニン」がもたらしている幸福感と言えます。
特に「癒される」というのは、重要なキーワードです。
また、雑念がなく集中している状態。感情がコントロールされた状態。平常心。マインドフルネス、瞑想をしているときの状態。考えや感覚が研ぎ澄まされた状態も「セロトニン」がもたらす幸福感と言えます。
「セロトニン」が分泌されることで、ストレスの抑制、睡眠の導入、自律神経を都と寝る効果など、「セロトニン」が分泌されることで得られる効果がそのまま幸福感につながり、「健康であることの爽やかさ」が幸福につながり、朝散歩をして「実に清々しい」と思えれば、セロトニンがもたらす幸福に満たされているという状態です。
では、セロトニンが低下している状態だとどういう影響をもたらすのでしょう?
・気分の落ち込みやうつ症状:セロトニンは精神を安定させる役割を持っているため、不足すると気分が落ち込みやすくなり、うつ症状が現れることがあります。
・不安やイライラの増加:セロトニンが不足すると、不安感やイライラ感が増し、ストレスに対する耐性が低下します。
・睡眠の質の低下:セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となるため、不足すると睡眠の質が低下し、不眠症状が現れることがあります。
・食欲の乱れ:セロトニンは食欲をコントロールする役割も持っているため、不足すると過食や食欲不振が起こりやすくなります。
・慢性的な疲労感:セロトニン不足は慢性的な疲労感を引き起こし、日常生活においてやる気や集中力が低下することがあります。
セロトニンが低下することでこのような影響が起こりうるのです。
では、どのようにして低下を防ぐのか?
まずは、今「健康」であることを当たり前と思わないということが大切です。
朝起きて気分が爽やかというだけで「幸福」か?と思えることがそんなに幸せなのか?と思われる方もいるでしょう。
しかし、これは「健康」であるからこそ感じられるしあわせであり、かけがえのない幸福であるのです。
特にメンタル疾患の状態になるとまず「病気になる前に戻そう」とすることが人生の最大の目的になる。大きな病気などもそうです。なかなか治らないもしくは寛解するところまでいかない人もいる。また、寛解しても復職や社会復帰できない人もいる。そうなると健康であれば感じられたしあわせも感じられなくなってしまいます。
失って初めて「健康」が「かけがえのないしあわせ」だったということを知るのです。
では、セロトニンの分泌を促す方法はなんでしょうか?
・日光浴:朝の日光を浴びることで、セロトニンの分泌が促進されます。毎朝少しでも日光を浴びる習慣をつけましょう。
・リズム運動:ウォーキングやジョギング、ダンスなどのリズム運動はセロトニン分泌を助けます。
・トリプトファンを含む食べ物を摂取:セロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品(大豆製品、乳製品、肉類、魚類など)を積極的に摂りましょう。
・規則正しい生活:規則正しい生活リズムを保つことで、セロトニンの分泌が安定します。
・深呼吸や瞑想:深呼吸や瞑想はリラックス効果があり、セロトニンの分泌を促します。
このように生活習慣の中でちょっと意識して取り組むことでセロトニンの分泌低下を防ぎ、分泌を促すことができます。
特に効果的な運動としておススメなのは「朝散歩」です。
朝、起床すること規則正しい生活につながり、朝に散歩することで日光浴もでき、散歩することでリズム運動にもつながります。
「セロトニン」は土台になる幸福ホルモンとも言えます。
「健康」という土台があることで、他の「幸福」も感じられる。
「セロトニン」が活性化されている状態であれば、他の脳内物質も適切にコントロールすることができます。これがコントロールできないと「感情」や「行動」がすべて崩れるということになり、「依存症」や「うつ」「キレやすい」という状態に陥りやすくなってしまいます。
「セロトニン」がすべての「幸福」の土台となり、「オキシトシン」や「ドーパミン」による幸福も感じられるようになってきます。
まずは「健康」を保つことを心がけていきましょう。
家族会では「セロトニン」分泌を活性化するための「朝散歩会」や「料理教室」などを企画しています。
まずは会員登録してみてくださいね。
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